アメリカ国内の月額音楽ストリーミングサービス有料会員数において、Apple MusicがSpotifyをわずかに上回ったことが報告された。
両者はアメリカで約2000万人の有料会員数を獲得しており、報道によると、Spotifyの月2%の伸びに比べて、Apple Musicはなんと月5%の伸びを達成しているそう。
2018年2月に発売されたスマートスピーカーHomePodの投入もApple Music躍進に貢献していると思う。
私も最近Apple Musicの3ヶ月無料トライアル会員になったばかりで、HomePodと遊びながら音楽を楽しんでいるが、ボイスコマンドに慣れ親しんだら、Apple Musicはやめられない気がしている。「Hey,Siri play some music」で何か曲をかけてくれる。もちろん好きなアルバムやプレイリストもSiriにかけもらうこともできる。
|敵は中国にあり
Apple Music vs Spotifyの米国内対決も注目だが、次の市場は間違いなく中国だろう。中国大手音楽ストリーミングサービスにテンセント・ホールディングスという日本では聞き馴染みのない企業がある。
テンセント・ホールディングスは、1998年創業。売上高では世界最大のゲーム会社であり、アプリの収益は世界一を誇る。動画や音楽の有料配信サービスも手がける中国インターネット最大手企業である。
このほど、テンセント・ホールディングスは、オンライン音楽事業の分離と米国での新規株式公開を発表した。これにより、テンセント音楽部門は資本を調達し、さらに音楽事業を伸ばし、他国への本格参入も計画されるかもしれない。
テンセント音楽配信サービス「QQミュージック」の中国国内アクティブユーザー数は、数億人とも言われ、有料会員への移行はビッグマーケットであることは間違いない。
,Apple Musicが中国でユーザー数を獲得するには、まず手頃な音楽再生端末を普及させる必要がある。それには、廉価版のiPhoneやHomePodが鍵となってくるはずだ。ハードとソフトの連携が得意なApple の手腕が試される。