G-Technology SSDが旅行データ収納に便利

海外旅行の際、ビデオカメラなどの膨大な動画データでノートPCのストレージが圧迫された経験をお持ちの方は少なくないと思う。最近、筆者も海外旅行で、ストレージ問題に直面し、私なりに対策を施したので、一つの選択肢としてご紹介する。テンポラリーなデータ収納でお悩みの方へ、一助になれば幸いである。

保存するデータの容量

GoPro hero6とhero7の2台で写真と動画を撮影したデータを保存することを想定した。7日間の旅行で、GoPro 1台あたり50GBと予想し、想定される旅行中のデータを

50(GB)×2(台)×7(日)=700GB

と見積もった。

GoProの画質は、1080,60fpsで撮影すると約3時間で50GB程度に達する。

外付けストレージ選定

ストレージ選定の条件は以下の3点

○ 1TB以上の容量を持つ

○ コンパクトで耐衝撃性に優れている

○ 保存時の転送速度が速いこと。また、動画の閲覧時、読込速度が落ちずに再生できること(ハイクオリティな動画を閲覧する時、読み込み速度が低いとコマ落ちのようなカクカクした動画を見ることになってしまう。)

以上の条件から、あらゆる面でHDDよりSSDが条件を満たす。ただし、コストを気にしなければ…

コスト削減のため、自作SSDも検討したが、転送速度を保ちながら、耐衝撃性と発熱問題をクリアできる市販のSSDケースは今のところ存在しないとの結論に至った。

そこで候補に挙がったSSDが2つ

1つ目は Samsung 外付けSSD T5 1TB

SamsungのSSD 1TB

かなりコンパクトではあるが、m.2 2242型SSDをそのままケースに入れたような印象があり、堅牢性と発熱に少し不安を感じた。

2つ目は G-Technology 1TB G-DRIVE Mobile SSD R-Series StorageG-technology SSD 1TB

こちらはAppleストアでも扱っている外部ストレージ。転送速度などのスペックはsumsung t5とほとんど変わらないが、実機を触って外部のケースに十分な堅牢性を感じたし、適度な大きさは逆に手に馴染む感覚があった。

以下に2つのSSDの価格やスペック等を簡単に表にまとめた。

価格(税込) 容量 転送速度 サイズ(cm) 質量 耐衝撃
Samsung T5 ¥36,465 1TB 540MB/s 7.4×5.7×1 51g 2m落下
G-DRIVE ¥38,664 1TB 560MB/s 9.5×5×1.45 86g 3m落下

最終的には、堅牢性と転送速度、Macとの相性も考慮し、G-Technologyの
G-DRIVEを選択した。

G-DRIVEの購入先

国内の販売では、Appleが最安の¥38,664(税込)であったが、海外サイトebayではタイミングにもよるが、国内よりかなり安く手に入れることが可能な場合がある。今回私がebayで購入した結果は以下の通り。

G-DRIVE 1TB:$189 → ¥21,546
国際手数料と送料:$46.28 → ¥5,276
合計:¥26,822

G-Technology_SSD_@ebay_1

G-Technology_SSD_@ebay_2

2018年9月に購入した結果だが、結構安く手に入れられたと思う。
ebayのG-DRIVE価格検索はこちら
購入時、気をつけたい箇所は、ShippingがInternationalになっていないと日本に発送できない商品であること。

転送速度の実測

読み込み速度は516MB/sで、最大560MB/sに対し92%程度であり、数回計測しても安定した速度を維持していた。書き込み速度も455MB/sで、体感的にも5GB程度のデータも数秒で転送完了したので、信頼できる計測結果である。

G-DRIVE_速度テスト

ストレージ使用注意点

G-DRIVE SSD の転送速度はスペック上、最大560MB/sだが、PCとSSD を接続するケーブルの規格にも注意したい。ケーブルが560MB/s以上の転送速度に対応していないと、SSDの転送速度がいくら速くても、ケーブル側がボトムネックとなり、転送速度が上がらない。もちろんPC側のUSB規格も560MB/s以上に対応している必要があるのは言うまでもない。USB3.1以上であれば、560MB/sの転送速度が出ると言っていいだろう。

Apple_thunderbolt3ケーブル
Apple thunderbolt3ケーブル

Apple純正 Thunderbolt3ケーブル 0.8m ¥4,860(税込)
先ほどの転送速度計測に使用したケーブルで、最大5GB/sの転送に対応している。
超高速転送が可能であるが、価格も相当高い。1.25GB/sで十分なので、Belkinのthunderboltケーブルの方がオススメ。

一方、コネクタ部の形はthunderboltケーブルと非常に似ているMac充電用ケーブルというものが存在する。結論から言うとこのケーブルでは、G-DRIVEの高速転送はできない。

Apple充電用ケーブル

Apple純正 USB-C充電ケーブル 2m ¥1,944(税込)

このケーブルを使って、先ほどと同様の転送速度テストを実施した結果を以下に示す。40MB/sあたりの転送速度なので、おそらくこの充電ケーブルはUSB2.0規格であることがわかる。

充電用ケーブル転送速度計測

ケーブルの選定も大切だということがお分かりいただけたと思う。

まとめ

7泊8日の海外旅行中、結局500GB程度しか利用しなかったが、大きなデータを保存する環境を構築することができた。しかし、一つ失念していたことがある。それは、GoProから動画のデータをG-DRIVEに転送する際、GoProとPCをつなぐケーブルに先ほどの充電ケーブルを使ってしまい、40MB/s程度しか出ていなかったことで取り込み速度がかなり遅かったこと。(30GBで2,30分程度)

これから旅行等で使用する方は、ビデオ側とPC側を接続するケーブルの転送速度に気をつけることと、ビデオ側のSDカード自体の読み込み速度も気をつけることで、取り込み速度を改善できると思うので、ぜひ試してほしい。

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