7/12に発表された新型MacBook Proの成長を感じるため、MacBook Proが現在の形になった初版モデルである2016と比較した。
2018と2016の15インチ基本スペックを比較対象としつつ、私が現在も使っている資金不足により中途半端にアップグレードされた15インチのものも含め、計3種の比較を行った。理由は、最新の2018基本スペックに対して、自分の使っている2016がどこまで通用するのかを知りたかったためだ。
2018-2016 MacBook Pro 15inch 比較表
Model |
2018 |
2016 |
2016 カスタム |
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価格(税別) |
258,800円 |
238,800円 |
258,000円
ヤマダポイント
33,644円(約13%)
実質 224,356円 |
仕上げ |
シルバー/
スペースグレイ |
シルバー/
スペースグレイ |
スペースグレイ |
ディスプレイ |
Retinaディスプレイ
True Tone
テクノロジー |
Retinaディスプレイ |
Retinaディスプレイ |
プロセッサ
(multiスコア%)
Geekbemchより |
2.2GHz 6コアIntel Core i7(Turbo Boost使用時最大4.1GHz)9MB共有L3 Cashe
i7-8750H(162%) |
2.6GHz 4コアIntel Core i7(Turbo Boost使用時最大3.5GHz)6MB共有L3 Cashe
i7-6700HQ(100%) |
2.6GHz 4コアIntel Core i7(Turbo Boost使用時最大3.5GHz)6MB共有L3 Cashe
i7-6700HQ(100%) |
ストレージ |
256GB SSD |
256GB SSD |
256GB SSD |
メモリ
(スコア%) |
16GB 2,400MHz
DDR4オンボード
メモリ
(112%) |
16GB 2,133MHz LPDDR3オンボード
メモリ
(100%) |
16GB 2,133MHz LPDDR3オンボード
メモリ
(100%) |
内蔵グラフィック
(スコア%)
Geekbemchより
|
Intel UHD
Graphics 630
(123%)21939 |
Intel HD
Graphics 530
(100%)17843 |
Intel HD
Graphics 530
(100%)17843 |
ディスクリート
グラフィック
(スコア%)
Geekbemchより
|
Radeon Pro 555X
(127%)47651 |
Radeon Pro 450
(100%)37585
|
Radeon Pro 460
(139%)52320
|
ワイヤレス |
Bluetooth 5.0 |
Bluetooth 4.2 |
Bluetooth 4.2 |
バッテリーと電源 |
83.6Whリチウム
ポリマーバッテリー
最大10時間の
インターネット閲覧 |
76.0Whリチウム
ポリマーバッテリー
最大10時間の
インターネット閲覧
|
76.0Whリチウム
ポリマーバッテリー
最大10時間の
インターネット閲覧 |
注) プロセッサ,メモリ,グラフィックスは2016を100%とした時の比較
|価格について
2018年モデルは、2016年のモデルから2万円高くなっているが、2017年からは値段据え置きとなった。私のカスタムモデルは、ヤマダ電機で購入したため、ポイントを含め、アップグレード品にも関わらず、標準モデルより安く手に入れることができた。
2018年現在、ヤマダ電機がアップグレード品を受注してくれるかは分からないが、購入を検討している方は、ぜひヤマダ電機でアップグレード及び値段交渉をおすすめする。購入レシートから当時13%のヤマダ電機ポイントを付与してもらったので、そのくらいはいけるはず。
|プロセッサ
4コアから6コアになり、現在のmultiスコアで162%性能アップしたことになる。(当スコアは、PC起動初期状態での計測を参考にしており、この後の定常計測で変化し得る)
私の使っているCPUでも特段不便は感じないが、本性能アップは、より多数のアプリケーションを同時に作業する方にとっては有益だろう。
|グラフィックス
内蔵グラフィックボートとディスクリートグラフィックボード双方ともに順当に性能アップしている。しかし、2018年のディスクリートのアップグレードオプションとして「Radeon Pro 560X」が用意されているが、現在のベンチマークスコアは55511で、2016年の基本スペックと比較すると、147%程度となっている。
一方、私が2016年にアップグレードした「Radeon Pro 460」でも、139%を達成しているため、その差は約8%であり、既存のMacBook Proの形状では、内部の発熱やバッテリー等の問題で、高性能グラフィックボードの搭載は頭打ちになっているように感じる。
さらに、今回のAppleの新型MacBook Pro発表と同時に、外部接続できるGPUを別途発売していることからも、PC内部に高性能なグラフィックボードを積むことが頭打ちなことが伺える。
私は、よくAutodeskのFusion360で3Dモデリングを行なったりするので、2016年モデルのディスクリートグラフィックボードをアップグレードした。しかしアップグレードしても、たまにフリーズしたりする。アップグレードしなかったら、3Dモデル描画がどうだったのかは分からないため、自己満の世界かもしれない。
|バッテリー
最大10時間のインターネット閲覧の表記は変えていないが、バッテリーの容量がアップしている。スペックアップしたことを考慮すると、バッテリー容量の増加で動作時間をキープしたと言える。
|まとめ
新型MacBook Pro 2018と2016基本スペック及び私が購入した2016スペックのものを比較した。基本スペック同士の比較により、初版モデル2016からMacBook Proの成長を感じることができた。
また、私の購入した2016年のMacBook Proカスタムは、GPUをアップグレードしたが、新型2018の最上位のGPUと比較しても、劇的な性能アップはなかった。自分の使っているものが、コスパの良いモデルであると再認識できた。次年度以降、性能差が大きくなってきたら、購入検討しようと思う。
最後に、現在のMacBook Proの形状・質量はとてもバランスが良く、空冷ファンの騒音も全くないし、トラックパッドの反応・操作性は抜群で、ハードウェアとしてとても作りが良い。今後、新しい形状のMacBook Proが発売されると思うが、ハードウェアのバランスを保ちながら、徐々に性能アップして行って欲しいと思う。