Spotify Freeプランで広告をスキップできる新広告システム「アクティブメディア」とは?

マーケティングやメディア関係のニュース・データ分析大手 Ad Ageによると、将来的にSpotifyのFreeプランで広告がスキップできるかもしれないとのこと。期待の新広告システム「アクティブメディア」とはどのような仕組みなのか簡単に紹介する。

Spotify Freeプラン

Spotifyはスウェーデン企業Spotify Technologyによって運営されている音楽ストリーミング配信サービスで、2016年9月から日本にも本格参入をしている。有料のPremiumプランと無料のFreeプランがあり、その中でも無料のFreeプランは他の音楽ストリーミング配信サービスにないほど充実している。

スマホでのFreeプランは、シャッフルプレイのみで音楽聴き放題。シャッフルプレイと言っても、アルバムやプレイリストはもちろん選択可能。一方、スマホ以外のパソコン・ダブレット・PS4などでは、Freeプランであっても、シャッフルプレイだけではなく、アルバム内のトラックの選曲も可能なうえ、曲のスキップも可能。ただし、スマホ以外のデバイスでは、1ヶ月15時間までという制限がつき、それ以上はシャッフルプレイすらできなくなる。

私はFreeプランで、主に電車内ではiPhoneから気分に合わせたプレイリストをシャッフルプレイで聴いて、家ではパソコン・PS4から好きな曲を選曲しながら音楽を聴いている。無料で約4000万曲を聴けるのは素晴らしいサービスだと思う。

SpotifyのFreeプラン

 

しかし、Freeプランでは、曲の間の広告がかなりウザいことが有名だ。とにかく有料のPremiumプランへのアップグレードを促すSpotifyの広告が多く、Freeプランを利用している人なら皆さんご存知のことと思う。およそ30分に1回程度広告が入り、特に家で静かに聴いている時のPremiumプランへのアップグレード広告の音量が大きく、クラシックなんかを聴いてるとあまりのミスマッチにげんなりする。

新広告システム「アクティブメディア」

Ad Ageの報道では、新広告システムに「アクティブメディア」というものが導入され、今までFreeプランで邪魔者扱いされてきた広告をスキップすることができるという。

アクティブメディアとは、ユーザーが提供された広告をスキップするかしないかでそのユーザーの求めている広告の傾向を知ることができ、それを広告主にフィードバックすることで、明確なターゲット層への広告アプローチが可能になるというシステム。スキップされた広告の広告主は、広告費を払わずに済むように設計されているため、広告主とFreeプランユーザー両者にとって嬉しいシステムだとSpotifyのマーケティング担当Danielle Leeは述べた。

このアクティブメディアは、2018年7月から試験的にオーストラリア限定で開始されており、いずれ全世界への導入展開が予定されている。

広告のスキップを逆手に取った非常に合理的な広告システムだと感じる。ビッグデータの有効活用法として、他の業界でも参考になることは多い。新広告システムによって、既存の有料Premiumプランへのアップグレード広告が減り、ユーザー毎に興味のある広告が流れることを期待したい。さらに広告の音量を聴いてる曲と調和するように個々に設定されてくれれば、不快にならずに広告宣伝効果が存分に発揮されると思うので、ぜひ広告の音量設定にも心配りが欲しい。

まとめ

オーストラリアで試験的導入検討が行われているSpotifyの新広告システム「アクティブメディア」の概要を紹介した。新広告システムにより、Freeプランでも広告がスキップ可能な合理的理由を説明し、広告主にとっても有益なシステムとなっていることが確認できた。ビッグデータを利用したアクティブメディアの今後の世界展開に注目してみよう。

米国内でApple MusicがSpotifyを上回る。でも、本当の敵は中国テンセントにあり?

アメリカ国内の月額音楽ストリーミングサービス有料会員数において、Apple MusicがSpotifyをわずかに上回ったことが報告された。

両者はアメリカで約2000万人の有料会員数を獲得しており、報道によると、Spotifyの月2%の伸びに比べて、Apple Musicはなんと月5%の伸びを達成しているそう。

2018年2月に発売されたスマートスピーカーHomePodの投入もApple Music躍進に貢献していると思う。

私も最近Apple Musicの3ヶ月無料トライアル会員になったばかりで、HomePodと遊びながら音楽を楽しんでいるが、ボイスコマンドに慣れ親しんだら、Apple Musicはやめられない気がしている。「Hey,Siri play some music」で何か曲をかけてくれる。もちろん好きなアルバムやプレイリストもSiriにかけもらうこともできる。

|敵は中国にあり

Apple Music vs Spotifyの米国内対決も注目だが、次の市場は間違いなく中国だろう。中国大手音楽ストリーミングサービスにテンセント・ホールディングスという日本では聞き馴染みのない企業がある。

テンセント・ホールディングスは、1998年創業。売上高では世界最大のゲーム会社であり、アプリの収益は世界一を誇る。動画や音楽の有料配信サービスも手がける中国インターネット最大手企業である。

このほど、テンセント・ホールディングスは、オンライン音楽事業の分離と米国での新規株式公開を発表した。これにより、テンセント音楽部門は資本を調達し、さらに音楽事業を伸ばし、他国への本格参入も計画されるかもしれない。

テンセント音楽配信サービス「QQミュージック」の中国国内アクティブユーザー数は、数億人とも言われ、有料会員への移行はビッグマーケットであることは間違いない。

,Apple Musicが中国でユーザー数を獲得するには、まず手頃な音楽再生端末を普及させる必要がある。それには、廉価版のiPhoneやHomePodが鍵となってくるはずだ。ハードとソフトの連携が得意なApple の手腕が試される。